八溝七福神めぐり

自然多き八溝山のふもと国道294号線沿いの広域に渡り、宗派を超えた七寺院で、七福の神様がおまつりされています。七福神は古くから民間信仰として親しまれ、インドのヒンドゥー教や中国の仏教・道教・日本の土着信仰と入り混じって形成されている神仏習合です。このような日本特有の七福神は、室町時代末期頃から庶民の間で信仰され、大変に御利益があるといわれています。「元旦から七草の日までに七福神を巡る」という習わしや、正月に枕の下に七福神の乗った宝船の絵を入れておくと良い初夢が見られるとされています。八溝七福神めぐりの際はぜひ、県立八溝自然公園の風景を楽しみながら各寺院を巡り、御朱印を受け「七難即滅」「七福即生」を祈願してみてはいかがでしょうか?

毘沙門天(びしゃもんてん) 三光寺  住所:栃木県那須町芦野2836  Tel.0287-74-0054

身には甲冑をつけ、手にはヤリをもっている勇ましい姿の軍神です。またお釈迦様の道場で説法を聞いていたことから「多聞天」の呼び名や財を授けるという功徳から「施財天」ともよばれました。さらに、戦勝を祈願する神様としても「戦勝祈願」「国土守護の軍人」としても信仰されるようになりました。
御真言:おんべいしたらまんだや、そわか

布袋尊(ほていそん) 不動院  住所:栃木県大田原市久野又467  Tel.0287-59-0403

とても大きな太鼓腹に大きな福耳、上半身には半裸に大きな袋をかついでいる布袋尊には、福徳円満の功徳があって、平和と安楽が得られるといわれます。また、明るい家庭・社会を築く神様ともいわれています。
御真言:おん まいたれいや そわか

恵比寿尊(えびすそん) 明王寺  住所:大田原市黒羽向町185  Tel.0287-54-0717

右手には釣竿、左手には鯛の姿でとても親しみのある姿の恵比寿様は七福神の中で唯一日本古来の神様です。「商売繁盛」の福の神ともいわれています。
御真言:なむ えびすそん

寿老尊(じゅろうそん) 威徳院  住所:大田原市湯津上1350  Tel.0287-98-2100

中国の道教の神様の寿老尊。その姿は、長い頭に白くて長いヒゲ、どこか福禄寿に似ていませんか?実は同一人物なのです。酒を飲み赤い顔をした「長寿の神」寿老尊は不死の霊薬を含んでいる瓢箪を運び、長寿と自然との調和のシンボルの鹿を従えているのが特徴です。
御真言:おん、ばさらゆせい、そわか

大黒天(だいこくてん) 光丸山  住所:栃木県大田原市良土1-401  Tel.0287-98-2606

打ちでの小槌と大きな袋が特徴の大黒様は中国では軍神として祀られ、日本に伝わってからは、作神、福運神としてあがめられるようになりました。光丸山では、神仏混在の寺であることからその価値を認められ、良民のあらゆる願いをかなえてくれる大黒様として広く信仰されています。
御真言:おん、まかぎゃらや、そわか

弁財天(べんざいてん) 光照寺  住所:栃木県那珂川町小川710  Tel.0287-96-2045

七福神の中で紅一点の神様弁財天。水と河の女神であり、「水の流れ」は昔から話術や音楽などに例えられ、そこから音楽、弁舌、才知の神様として親しまれるようになりました。あらゆる財宝、すばらしい知恵、柔和、温情、愛情を授け、趣味、芸術の上達をたすけるといわれています。
御真言:おん、そらそばていえい、そわか

福禄寿(ふくろくじゅ) 乾徳寺  住所:栃木県那珂川町馬頭114  Tel.0287-92-2247

頭が長くて白く長いヒゲ姿の福禄寿。名前の通り「福=(幸運)」「禄=(幸福・身分)」「寿=(寿命)」をあらわしており中国では人生の三大目的といわれています。そのことから長寿の神様としてでなく人徳の神様ともいわれています。乾徳寺では「福禄=(好因縁)」の神様としても有名です
御真言:おん、まかしり、そわか

 七福神講話とご参拝方法

詳しい内容を知りたい方は、お電話下さい。

献香料:3,000円
お時間:30分程度
八溝七福神霊場会(乾徳寺):栃木県那須郡那珂川町馬頭114 Tel.0287-92-2247

 七福神めぐりの際には・・・

七寺院を巡り、色紙に各寺院の御朱印をいただきましょう。 御朱印が満願になる(全部集まる)と、最終のお寺で”満願おめでとうございます”の一言をかけていただけますよ。(混雑時以外)寺院が混雑していたり(特にお正月時期)、巡っている途中で色紙の買い忘れに気づいても、御朱印が全部揃っている色紙「満願色紙」もありますので、ご安心を。
●八溝七福神色紙 1枚500円
●御朱印 各寺院200円
●満願色紙1枚1,900円